(2022/09/14)
産業ファンド投資法人が、第30期(2022年7月期)決算を発表した。 第30期は、「IIF入間マニュファクチュアリングセンター」の底地と、「IIF栃木真岡マニュファクチュアリングセンター」の底地を取得する一方、「IIF印西ロジスティクスセンター」を売却した。また4月にスポンサーがKKRへ交代した。賃貸収益の増加、物件売却益858百万円が寄与し、前期比12.2%増益。IIF厚木ロジスティクスセンターⅢ等の再開発に伴う一時的な減収や湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南HIP)の一時的な修繕費や水道光熱費の増加に対し、一時的な利益超過分配347百万円を行い、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は3,100円となった。 期末のポートフォリオは75物件、資産規模(取得額合計)は3,749億円、有利子負債比率は48.6%。 第31期(2023年1月期)は、「IIF四日市ロジスティクスセンター」の新築棟が竣工し、9月に取得する一方、「IIF大阪南港ITソリューションセンター」を売却する。湘南HIP等の水道光熱費が増加するが、物件売却益1,453百万円計上により、前期比0.8%増益を見込む。売却益計上に伴い当期は利益超過分配を行わず、1口当たり分配金は3,070円となる見通し。 第32期(2023年7月期)は、前期の物件売却益がなくなるため、前期予想比14.9%減益を見込む。湘南HIPの水道光熱費等一時的に発生する費用に対し、利益超過分配を行い、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は3,070円と前期予想と同額となる見通し。 なお、今後毎期継続的に利益超過分配を行う(但し、10月開催の投資主総会の決議を条件とする)。再開発物件は減価償却費が高くなる特性があるため、対象となる物件の減価償却費の30%を上限に継続的に利益超過分配を行う方針。
第30期実績 | 第31期予想 | 前期比 | 第32期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 17,194百万円 | 17,922百万円 | 4.2% | 16,583百万円 | ▲7.5% |
当期利益 | 6,492百万円 | 6,547百万円 | 0.8% | 5,571百万円 | ▲14.9% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含まない) |
2,932円 | 3,070円 | 4.7% | 2,691円 | ▲12.3% |
1口当たり利益超過分配金 | 168円 | 0円 | ▲100.0% | 379円 | - |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含む) |
3,100円 | 3,070円 | ▲1.0% | 3,070円 | 0.0% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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