(2021/05/20)
大和証券リビング投資法人が、第30期(2021年3月期)決算を発表した。 第30期は、投資口の追加発行を行い、「グランカーサ難波元町」等住宅5物件、ヘルスケア施設3物件を取得。これにより賃貸収益は増加するが、前期の物件売却損益がなくなったため、経常利益ベースで前期比11.4%減益。一時差異等調整積立金より146百万円を取崩すが、投資口数3.7%増加により、1口当たり分配金は2,160円と前期比1.4%減となった。 期末のポートフォリオは226物件、資産規模(取得額合計)は3,235億円、有利子負債比率は51.2%。またJCRの格付けがA+からAA-へ上昇。 第31期(2021年9月期)は、「グランカーサ上野池之端」等、住宅5物件を取得。これにより前期比3.1%増収となる一方、固都税の増加等により、前期比1.4%減益を見込む。一時差異等調整積立金より210百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,160円と前期の水準を維持する見通し。 第32期(2022年3月期)は、前期に取得する物件の通期稼働により、前期予想比0.8%増益を見込む。一時差異等調整積立金より174百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,160円と前期予想と同額となる見通し。 有利子負債比率は、第31期末及び第32期末ともに51.2%を想定。 第30期末における内部留保残高は81億円。引き続き内部留保を活用して1口当たり分配金2,160円を維持する方針だが、利益が上回る場合は分配金を増額する予定。 中期的には、今後3~4年で資産規模4,000億円を目標とし、1口当たり分配金2,200円(内部留保を使わず1口当たり分配金2,160円)を目指す。
第30期実績 | 第31期予想 | 前期比 | 第32期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 10,487百万円 | 10,813百万円 | 3.1% | 10,880百万円 | 0.6% |
当期利益 | 4,457百万円 | 4,393百万円 | ▲1.4% | 4,429百万円 | 0.8% |
分配金総額 | 4,604百万円 | 4,604百万円 | 0.0% | 4,604百万円 | 0.0% |
1口当たり分配金 | 2,160円 | 2,160円 | 0.0% | 2,160円 | 0.0% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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