(2019/06/14)
いちごオフィスリート投資法人が、第27期(2019年4月期)決算を発表した。 第27期は「いちご南大塚ビル」「いちご乃木坂ビル」の都内のオフィスビルを取得する一方、「いちご町田イーストビル」「いちご新横浜アリーナ通りビル」の郊外の商業施設を売却した。 これに伴う賃貸収益の増加、物件売却益668百万円が寄与し、前期比25%増益。繰越欠損金を活用し、物件売却益のうち382百万円を内部留保とする一方、一時差異等調整積立金より105百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,255円と前期を12%上回った。 期末のポートフォリオは85物件、資産規模(取得額合計)は2,030億円、有利子負債比率は48.1%。 第28期(2019年10月期)は、「いちご博多イーストビル」を取得する一方、「いちごフィエスタ渋谷」を売却する。物件売却益440百万円が発生するが、前期より減少するため、前期比5.2%減益を見込む。物件売却益のうち362百万円を内部留保する一方、一時差異等調整積立金より105百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,140円と前期より5.1%減少する見通し。 第29期(2020年4月期)は、物件売却益がなくなるため、前期予想比12.2%減益を見込む。一時差異等調整積立金より105百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,095円となる見通し。 物件入替えや賃料増額に伴い、分配金が着実に成長、また1口当たり利益(巡航ベース)は直近3年間で18.9%成長した。 新たな3年間の中期的な目標として、1口当たり利益(巡航ベース)を10%増とし、1口当たり分配金(巡航ベース)を2,269円を掲げる。また資産規模を拡大しながら、格付けの向上、グローバルインデックスの組み入れを目指す。
第27期実績 | 第28期予想 | 前期比 | 第29期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 8,451百万円 | 8,266百万円 | ▲2.2% | 7,789百万円 | ▲5.8% |
当期利益 | 3,732百万円 | 3,536百万円 | ▲5.3% | 3,105百万円 | ▲12.2% |
分配金総額 | 3,455百万円 | 3,279百万円 | ▲5.1% | 3,210百万円 | ▲2.1% |
1口当たり分配金 | 2,255円 | 2,140円 | ▲5.1% | 2,095円 | ▲2.1% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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