(2022/05/18)
平和不動産リート投資法人(HFR)が、投資口の追加発行を行う。公募増資は1年ぶり。 発行口数は55,200口、オーバーアロットメントによる売出口数は2,800口。これにより発行後の投資口数は5.5%増の1,113,733口となる予定。 調達額は80億円を見込み、新規物件の取得資金に充当する。 併せて、スポンサーである平和不動産と物件入替えを発表。 HFRが取得する物件は、「栄センタービル」等オフィスビル3物件、住宅2物件の計5物件、取得額は計102.5億円。 一方、栄センタービルとの交換取引として「グレイスビル泉岳寺前」を売却する。売却額は22.19億円。2期に分割して売却し、売却益は10.98億円を見込む。本交換取引によって、栄センタービルの簿価を引き下げ、NOI利回りが増加する見込み。なお、これら物件入替え後のポートフォリオ全体の規模は2,127億円となる。 これらに伴い第42期(2022年11月期)業績予想を修正。新規5物件の賃貸収益とグレイスビル泉岳寺前の売却益547百万円が寄与し、4月に公表した業績予想に対し26.9%増益を見込む。一時差異等調整積立金より44百万円を取り崩す一方、90百万円を内部留保とし、投資口数が増加するも1口当たり分配金は3,115円と0.5%増となる見通し。 併せて第43期(2023年5月期)業績予想を発表。グレイスビル泉岳寺前の売却益残551百万円を計上、また前期に取得した物件が通期寄与するが、固都税や修繕費の増加により、前期予想比1.6%減益を見込む。一時差異等調整積立金より44百万円を取り崩す一方、33百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は3,115円と前期予想と同額となる見通し。 引き続き中期目標である1口当たり分配金3,300円、資産規模3,000億円、格付けAA-を目指す。
<取得> | ||||
物件名称 | 所在地 | 取得金額 | 還元利回り | 売主 |
栄センタービル | 愛知県名古屋市 | 4,000百万円 | 4.00% | 平和不動産(株) |
岩本町ツインビル | 東京都千代田区 | 3,380百万円 | 3.60% | 平和不動産(株) |
岩本町ツインサカエビル | 東京都千代田区 | 400百万円 | 3.50% | 平和不動産(株) |
HF川口駅前レジデンス | 埼玉県川口市 | 1,260百万円 | 3.90% | 平和不動産(株) |
HF東尾久レジデンス | 東京都荒川区 | 1,210百万円 | 4.10% | 平和不動産(株) |
合計 | 10,250百万円 | |||
<売却> | ||||
物件名称 | 所在地 | 売却額 | 差額 (売却額-簿価) |
売却先 |
グレイスビル泉岳寺前 | 東京都港区 | 2,219百万円 | 1,122百万円 | 平和不動産(株) |
第42期予想 | (修正前) | 増減率 | ||
営業収益 | 7,795百万円 | 6,954百万円 | 12.1% | |
当期利益 | 3,515百万円 | 2,770百万円 | 26.9% | |
分配金総額 | 3,469百万円 | 3,272百万円 | 6.0% | |
1口当たり分配金 | 3,115円 | 3,100円 | 0.5% | |
第43期予想 | (第42期予想) | 増減率 | ||
営業収益 | 7,801百万円 | 7,795百万円 | 0.1% | |
当期利益 | 3,458百万円 | 3,515百万円 | ▲1.6% | |
分配金総額 | 3,469百万円 | 3,469百万円 | 0.0% | |
1口当たり分配金 | 3,115円 | 3,115円 | 0.0% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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