(2011/07/15)
インヴィンシブル投資法人(INV)は、スポンサーの交代を発表した。INVは、資金調達難を理由に平成22年6月中間期に継続企業の前提における重要な疑義を付記、また同年12月期に借入金一部について利益喪失事由に該当、今後のリファイナンスに向けて財務状況の改善が喫緊の課題であった。平成23年3月にスポンサー交代及び第三者割当増資を予定していたが、前提条件の一つである物件売却が出来ず発表を見送った。前提条件を変更したことにより、今回改めて実施することとなった。 新スポンサーは米国の投資会社であるフォートレスインベストメントグループの関係法人であるCalliope合同会社(カリオペ)。カリオペはINVの資産運用会社の株式の97.35%を取得する。併せて、INVはカリオペ及びその他の主要投資主である3社を割当先とする第三者割当増資を行う。発行口数は計711,597口、1口当たり発行価額は9,837円(7月14日終値の90%)。これにより発行後の投資口数は111%増の1,348,292口となる。調達資金70億円は借入金の返済に充当、有利子負債比率は62.6%から53.3%へ低下する見込み。7月29日返済期限の借入金残額はリファイナンス及び返済期限延長とする。 これらに伴い第16期(平成23年6月期)業績予想を発表。賃貸収入の減少や融資関連費用の増加等により当期損失102百万円、負ののれんに伴う剰余金より230百万円を取り崩し、1口当たり分配金は200円と従来予想に変動なし。続く第17期(平成23年12月期)は保有物件1棟を売却予定。融資関連費用2,262百万円計上により、当期損失3,509百万円、剰余金より3,779百万円を取り崩し、投資口数が111%増加するも1口当たり分配金200円と前期と同額を見込む。
第16期予想 | (修正前) | 増減率 | |
営業収益 | 2,272百万円 | 2,343百万円 | ▲3.0% |
当期利益 | -102百万円 | 3百万円 | - |
分配金(/1口) | 200円 | 200円 | 0.0% |
第17期予想 | |||
営業収益 | 2,274百万円 | ||
当期利益 | -3,509百万円 | ||
分配金(/1口) | 200円 | ||
資産運用会社の株主構成 | |||
変更前 | 変更後 | ||
ザ・エルシーピー・グループ・エルピー | 65.07% | Calliope合同会社 | 97.35% |
極東証券(株) | 12.84% | (株)ビッグ | 2.65% |
日神不動産(株) | 7.07% | ||
矢作建設工業(株) | 7.07% | ||
穴吹興産(株) | 2.65% | ||
(株)サンシティ | 2.65% | ||
(株)ビッグ | 2.65% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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