(2021/05/19)
グローバル・ワン不動産投資法人が、第35期(2021年3月期)決算を発表した。 第35期における物件取得はなし。期末稼働率は97.5%と前期より0.1ポイントの低下。豊洲プライムスクエアの空室、明治安田生命大阪御堂筋ビルの退去が発生する一方、その他の物件の賃料増額やフリーレント終了、外部委託費や水道光熱費の減少等により、前期比0.1%増益となり、1口当たり分配金は2,445円となった。 期末のポートフォリオは11物件、資産規模は1,911億円、有利子負債比率は47.1%と前期より変動なし。 第36期(2021年9月期)は、期末稼働率96.3%を想定する。賃料増額改定やフリーレント終了により増収となるが、稼働率低下や、リーシング費用及び修繕費の増加により、前期比1.0%減益を見込み、1口当たり分配金は2,420円となる見通し。 第37期(2022年3月期)は、期末稼働率94.6%と一段の低下を想定する。賃料増額やフリーレント解消が続く一方、稼働率低下による減収により、前期予想比1.0%減益を見込む。内部留保より4百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,400円を維持する見通し。 課題である豊洲プライムスクエアは、2021年10月に稼働率71.6%まで低下を見込むが、立地・規模・設備の優位性を活用し、早期埋め戻しによる賃料増額を図る。 オフィス市況は、企業のオフィスニーズに対する様子見姿勢から、空室率上昇・賃料下落傾向は緩やかに継続するとの見通し。一方、アフターコロナを見据え企業が事業拡大に動く可能性も指摘する。好立地ハイスペックを強みにニーズの変化を捉え、柔軟に対応していく構え。
第35期実績 | 第36期予想 | 前期比 | 第37期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 5,688百万円 | 5,771百万円 | 1.5% | 5,664百万円 | ▲1.9% |
当期利益 | 2,351百万円 | 2,328百万円 | ▲1.0% | 2,304百万円 | ▲1.0% |
分配金総額 | 2,351百万円 | 2,327百万円 | ▲1.0% | 2,308百万円 | ▲0.8% |
1口当たり分配金 | 2,445円 | 2,420円 | ▲1.0% | 2,400円 | ▲0.8% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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