(2022/10/19)
オリックス不動産投資法人が、第41期(2022年8月期)決算を発表した。 第41期は、「クロスレジデンス飯田橋」を取得する一方、「ラウンドクロス三田」「ビサイド木場」を売却した。ポートフォリオの55%を占めるオフィスの期末稼働率は96.4%と前期より0.3ポイント上昇した。物件売却益や違約金の増加、ホテルユニバーサルポートの売上回復に伴う賃料増が寄与し、前期比26.2%増益。1,156百万円を内部留保とするも、1口当たり分配金は3,852円と前期比11.3%増となった。 期末のポートフォリオは111物件、資産規模(取得額合計)は6,907億円、有利子負債比率は43.1%。 第42期(2023年2月期)は、「クロスレジデンス金沢香林坊」を売却する。オフィスの期末稼働率は96.1%へ低下する想定。テーマパークホテル2物件の変動賃料の大幅増加を見込むが、物件売却益の減少や水道光熱費の増加により、前期比9.3%減益を見込む。内部留保より77百万円を取崩し、1口当たり分配金は3,900円と前期より1.2%増となる見通し。 第43期(2023年8月期)は、「クロスレジデンス大崎」等2物件を取得、「ラウンドクロス築地」を売却する予定。オフィスの期末稼働率は96.5%へ改善する想定。なお、旗艦物件であるホテルユニバーサルポートの定期賃貸借契約が2023年4月に満了となるが、業績予想は前期の賃料水準を前提とする。物件売却益の減少、固都税や水道光熱費の増加により、前期予想比3.2%減益を見込む。129百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は3,700円となる見通し。引き続きポートフォリオの質向上を目的に、物件入替えを推進する。
第41期実績 | 第42期予想 | 前期比 | 第43期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 26,120百万円 | 25,157百万円 | ▲3.7% | 25,061百万円 | ▲0.4% |
当期利益 | 11,787百万円 | 10,687百万円 | ▲9.3% | 10,341百万円 | ▲3.2% |
分配金総額 | 10,631百万円 | 10,764百万円 | 1.3% | 10,212百万円 | ▲5.1% |
1口当たり分配金 | 3,852円 | 3,900円 | 1.2% | 3,700円 | ▲5.1% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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