(2022/04/18)
日本都市ファンド投資法人が、第40期(2022年2月期)決算を発表した。 第40期は「JMFビル赤坂02」等4物件、住宅を裏付資産とするメザニンローン債権と私募REITの投資口を取得する一方、「Gビル南青山01」等都市型商業施設を中心に4物件を売却した。売却損が減少し、売却益が増加。また修繕費や資産運用報酬、合併報酬の減少により、前期比24.9%増益。一時差異等調整積立金より199百万円を取り崩す一方、1,160百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は2,284円と前期と同水準となった。 期末のポートフォリオは128物件、資産規模(取得額合計)は1兆2,113億円、有利子負債比率は44.1%。 第41期(2022年8月期)は、引き続き物件入替えを推進し、「JMFレジデンス学芸大学」等住宅2物件、私募REITの投資口を取得する一方、「サミットストア中野南台店」等3物件を売却する予定。また4月中にスポンサーがKKRに交代する。物件売却益の減少、物件売却損427百万円計上、修繕費の増加等により、前期比9.1%減益を見込む。一時差異等調整積立金及び圧縮積立金より計344百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,250円となる見通し。 第42期(2023年2月期)は、「Karuizawa Commongrounds」の底地を取得する一方、「Gビル銀座01」を売却する。前期の売却損がなくなることや、支払利息の減少等により、前期予想比2.3%増益を見込む。一時差異等調整積立金より196百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,280円と前期予想比1.3%増となる見通し。 2021年3月合併後1年で商業施設の投資比率が71%から64%まで低下した。引き続き物件入替えを進め、今後2年~4年の間に商業施設の投資比率を50%に引き下げるとともに、更なる物件売却益の獲得を目指す。 なお、ツイン21を構成する2棟のうちパナソニックに一括賃貸するOBPパナソニックタワーにおいて、上層階半分を2024年3月末に、下層階半分を2025年9月末にパナソニックが退去となる予定。現行賃料がマーケット賃料より低い点から、賃料ギャップを活用したリーシングに早期着手する。
第40期実績 | 第41期予想 | 前期比 | 第42期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 40,598百万円 | 40,660百万円 | 0.2% | 40,454百万円 | ▲0.5% |
当期利益 | 16,924百万円 | 15,380百万円 | ▲9.1% | 15,738百万円 | 2.3% |
分配金総額 | 15,963百万円 | 15,725百万円 | ▲1.5% | 15,935百万円 | 1.3% |
1口当たり分配金 | 2,284円 | 2,250円 | ▲1.5% | 2,280円 | 1.3% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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