(2022/05/16)
ジャパンリアルエステイト投資法人が、第41期(2022年3月期)決算を発表した。 第41期は「豊洲フロント」等4物件を取得、「名古屋御園ビル」を売却した。期末稼働率は97.0%と前期より0.5ポイント上昇した。新規物件の賃貸収益や解約違約金収入が寄与したが、物件売却益の減少や修繕費の増加により、前期比4.9%減益。254百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は11,400円と前期を僅かに上回った。 期末のポートフォリオは74物件、1兆1,180億円、有利子負債比率は43.5%。 併せて「晴海センタービル」を売却することを発表した。 売却する物件は、晴海エリアに位置する、2006年竣工、10階建のオフィスビル。テナント数は12社、稼働率は100%。3月に取得した豊洲フロントとの入替で、湾岸エリアの分散化を図る目的で売却する。売却額は243.3億円。なお、売却代金は借入金の返済に充当する予定。 第42期(2022年9月期)は、汐留ビルディングの大口テナント退去等により、期末稼働率が94.2%と前期より2.8ポイント低下する想定。既存物件の賃貸収益が減少するが、前期に取得した物件の通期稼働、晴海センタービルの売却益3,346百万円が寄与し、前期比2.3%増益を見込む。490百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は11,500円と前期比0.9%増となる見通し。 第43期(2023年3月期)は、前期の物件売却益がなくなるため、前期予想比14.9%減益を見込む。内部留保より1,250百万円を取り崩すも、1口当たり分配金は11,000円と前期予想比4.3%減となる見通し。 ESG取組みについて、2020年に策定したCO2削減目標(2030年度までに2013年比で35%削減)が当初想定より早期達成する見込みとなったことから、新たに目標を設定。2030年度までに2019年比80%削減(2013年比で87%削減)、更に2050年度までに実質ゼロを目指す。
第41期実績 | 第42期予想 | 前期比 | 第43期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 36,453百万円 | 37,420百万円 | 2.7% | 33,730百万円 | ▲9.9% |
当期利益 | 16,045百万円 | 16,420百万円 | 2.3% | 13,980百万円 | ▲14.9% |
分配金総額 | 15,791百万円 | 15,930百万円 | 0.9% | 15,230百万円 | ▲4.4% |
1口当たり分配金 | 11,400円 | 11,500円 | 0.9% | 11,000円 | ▲4.3% |
<売却> | |||||
物件名称 | 晴海センタービル | ||||
所在地 | 東京都中央区晴海2-5-24 | ||||
売却額 | 24,330百万円 | ||||
簿価(売却時想定) | 20,813百万円 | ||||
差額(売却額-簿価) | 3,517百万円 | ||||
売却日 | 2022年5月31日 | ||||
売却先 | 非開示 |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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