(2019/02/15)
日本ビルファンド投資法人が、第35期(2018年12月期)決算を発表した。 第35期における物件取得はなし。前期計上したNBF日比谷ビルの売却益がなくなるが、前期に取得した六本木ティーキューブ等3物件の通期稼働や、既存物件の増収、支払利息の減少が寄与し、前期比3.6%増益、1口当たり分配金は10,283円となった。なお、好調なオフィス市況を受け、更改による賃料増は7期連続、入替えによる賃料増は6期連続となった。 期末のポートフォリオは72物件、資産規模(取得額合計)は1兆1,050億円、有利子負債比率は40.8%。 併せて、物件の入替えを発表した。 NBFが取得する物件は、「G-BASE田町」と「大崎ブライトコラ・ブライトプラザ」の追加持分。2物件の取得額は計324億円。G-BASE田町は、JR田町駅より徒歩4分に位置する、2018年1月竣工、18階建の築浅のオフィスビル。売り主である清水建設と三井不動産による共同開発。 一方、売却する物件は、「NBF芝公園大門通りビル」と「NBF宇都宮ビル」。2物件の売却額は計92.5億円。簿価との差額は473百万円となり売却益が発生する。 これら入替え後のポートフォリオの規模は、2.2%増の1兆1,289億円となる。 第36期(2019年6月期)は、固都税が増加する一方、新規2物件の収益や既存物件の増収、物件売却益464百万円が寄与し、前期比4.7%増益を見込む。物件売却益を全額内部留保するが、1口分配金は10,440円と前期を1.5%上回る見通し。なお、第36期における内部留保残高は7,287百万円(1口当たり換算5,160円)に積み上がる。 第37期(2019年12月期)は、第36期に取得した物件が通期寄与する一方、前期の物件売却益がなくなることや、修繕費等賃貸事業費用の増加により、前期予想比1.3%減益を見込む。1口当たり分配金は10,630円と、内部留保を行った前期予想に対し1.8%上回る見通し。
第35期実績 | 第36期予想 | 前期比 | 第37期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 37,468百万円 | 38,223百万円 | 2.0% | 38,917百万円 | 1.8% |
当期利益 | 14,518百万円 | 15,206百万円 | 4.7% | 15,010百万円 | ▲1.3% |
分配金総額 | 14,519百万円 | 14,741百万円 | 1.5% | 15,009百万円 | 1.8% |
1口当たり分配金 | 10,283円 | 10,440円 | 1.5% | 10,630円 | 1.8% |
<取得> | |||||
物件名称 | 所在地 | 取得金額 | 還元利回り | 鑑定NOI利回り | 売主 |
G-BASE田町 | 東京都港区芝 | 28,200百万円 | 3.20% | 3.37% | 清水建設/ 三井不動産 |
大崎ブライトコア・ブライトプラザ(追加) | 東京都品川区北品川 | 4,200百万円 | 3.20% | 3.62% | 三井不動産 |
合計 | 32,400百万円 | ||||
<売却> | |||||
物件名称 | 所在地 | 売却額 | 簿価 | 差額 (売却額-簿価) |
売却先 |
NBF芝公園大門通りビル | 東京都港区芝公園 | 6,200百万円 | 6,192百万円 | 8百万円 | 非開示 |
NBF宇都宮ビル | 栃木県宇都宮市 | 3,050百万円 | 2,585百万円 | 465百万円 | 非開示 |
合計 | 9,250百万円 | 8,777百万円 | 473百万円 |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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