(2021/03/16)
スターアジア不動産投資法人が、第10期(2021年1月期)決算を発表した。 第10期は、さくら総合リート投資法人と合併し「成信ビル」等18物件を承継した。更に「アーバンパーク常盤台公園」等2物件を取得、「シュロアモール長嶺」等3物件を売却した。 合併費用や資産運用報酬が増加する一方、合併を含めた新規物件の収益、物件売却益が寄与し、経常利益ベースで前期比56.7%増益。合併による負ののれん8,891百万円を一時差異等調整積立金として内部留保し、1口当たり分配金は1,676円と前期比(分割調整後)2.4%減となった。 期末のポートフォリオは53物件、資産規模(取得額合計)は1,667億円、有利子負債比率は45.9%。 第11期(2021年7月期)は、前期に取得した物件が通期寄与する一方、オフィス及び住宅の稼働率低下や、前期の物件売却益がなくなることから、経常利益ベースで前期比19.3%減益を見込む。一時差異等調整積立金より88百万円を取崩し、1口当たり分配金は1,455円となる見通し。 第12期(2022年1月期)は、リファイナンス費用の増加により、前期予想比1.6%減益を見込む。一時差異等調整積立金及び利益剰余金より計125百万円を取崩し、1口当たり分配金は1,455円と前期予想と同額となる見通し。 なお、今後5年間の中期目標として、資産規模3,000億円、1口当たり分配金1,600円以上を設定。またコロナ禍の影響を受ける期間は、1口当たり分配金の下限を1,455円と設定し、負ののれんを活用し分配金を維持する方針。
第10期実績 | 第11期予想 | 前期比 | 第12期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 6,672百万円 | 5,512百万円 | ▲17.4% | 5,565百万円 | 1.0% |
経常利益 | 2,911百万円 | 2,349百万円 | ▲19.3% | 2,311百万円 | ▲1.6% |
当期利益 | 11,801百万円 | 2,348百万円 | ▲80.1% | 2,311百万円 | ▲1.6% |
分配金総額 | 2,806百万円 | 2,436百万円 | ▲13.2% | 2,346百万円 | ▲3.7% |
1口当たり分配金 | 1,676円 | 1,455円 | ▲13.2% | 1,455円 | 0.0% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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