(2021/04/14)
ラサールロジポート投資法人(LLR)が、第10期(2021年2月期)決算を発表した。 第10期は、投資口の追加発行を行い「ロジポート川崎ベイ」等物流施設4物件を取得、「住之江(底地)」を売却した。これによる賃貸収益、物件売却益41百万円が寄与し、前期比27.4%増益。投資口数が20.2%増加するも、1口当たり利益分配金は6%増となった。減価償却費の30%相当の利益超過分配を行い、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は3,077円となった。 期末のポートフォリオは18物件、資産規模(取得額合計)は3,178億円、有利子負債比率は42.4%。 併せて、2期連続となる投資口追加発行を発表した。 発行口数は140,000口、オーバーアロットメントによる売出口数は7,000口。これにより発行後の投資口数は9%増の1,785,000口となる予定。 調達額は232億円を見込み、「ロジポート大阪ベイ」を取得する。 本物件は、大阪湾岸エリアに2018年竣工した延床約14万平米の物流施設。当初低稼働であったことから、スポンサーであるラサール不動産投資顧問が運用するブリッジファンドが取得し、LLRはブリッジファンドに対し優先出資を行い、本物件の優先交渉権を保有していた。直近の稼働率が82.3%と安定したことから、優先交渉権を行使する。取得額は400億円。 第11期(2021年8月期)は、ロジポート大阪ベイの賃貸収益、ブリッジファンドの償還益等535百万円が寄与し、前期比11.3%増益を見込む。投資口数が増加するも、1口当たり利益分配金は2.1%増となり、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は3,142円となる見通し。 第12期(2022年2月期)は、ロジポート大阪ベイが通期寄与するが、前期のブリッジファンドの償還益がなくなるため、前期予想比2.3%減益を見込み、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は3,083円となる見通し。 なお、有利子負債比率は第11期末に42.1%、第12期末の41.9%を想定する。
第10期実績 | 第11期予想 | 前期比 | 第12期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 9,504百万円 | 10,718百万円 | 12.8% | 10,538百万円 | ▲1.7% |
当期利益 | 4,667百万円 | 5,194百万円 | 11.3% | 5,077百万円 | ▲2.3% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金を含まない) |
2,849円 | 2,910円 | 2.1% | 2,844円 | ▲2.3% |
1口当たり 利益超過分配金 |
228円 | 232円 | 1.8% | 239円 | 3.0% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金を含む) |
3,077円 | 3,142円 | 2.1% | 3,083円 | ▲1.9% |
<取得> | |||||
物件名称 | ロジポート大阪ベイ | ||||
所在地 | 大阪府大阪市住之江区南港中 | ||||
取得金額 | 40,000百万円 | ||||
鑑定NOI利回り | 4.4% | ||||
還元利回り | 3.9% | ||||
竣工時期 | 2018年2月27日 | ||||
取得日 | 2021年4月30日 | ||||
売主 | 南港プロパティー特定目的会社 |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
---|---|---|
2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
* 当サイトはJ-REIT(不動産投資信託)の情報提供を目的としており、投資勧誘を目的としておりません。 * 当サイトの情報には万全を期しておりますがその内容を保証するものではなくまた予告なしに内容が変わる(変更・削除)することがあります。 * 当サイトの情報については、利用者の責任の下に行うこととし、当社はこれに係わる一切の責任を負うものではありません。 * 当サイトに記載されている情報の著作権は当社に帰属します。当該情報の無断での使用(転用・複製等)を禁じます。