(2021/04/07)
ケネディクス商業リート投資法人(KRR)が、投資口の追加発行を行う。公募増資は1年半ぶり。 発行口数は43,800口、オーバーアロットメントによる売出口数は2,200口。これにより発行後の投資口数は8.6%増の582,177口となる予定。 調達額は115億円を見込み、併せて発表した物件の取得資金に充当する。 取得する物件は、「アピタテラス横浜綱島」の追加持分等、商業施設及び底地の計4物件、取得額は計223.4億円。 また埼玉県に保有する「ウニクス伊奈」の共有持分20%をマスターリース先であるピーアンドディコンサルティングに売却し、今後は共同運営する。売却額は10.48億円。 本物件入替と公表済の物件売却後の資産規模は10月1日時点で2,436億円となり、3月末時点の2,267億円から7.5%増加する見込み。 これらに伴い業績予想を修正。 第12期(2021年3月期)は、コロナ禍による減収リスクが想定を下回ったことや期中に取得した物件の収益を反映し、11月に公表した業績予想に対し3.2%増益を見込み、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は7,000円となる見通し。 上記の公募増資及び物件入替が反映される第13期(2021年9月期)は、新規物件の賃貸収益、物件売却益の増加により、前回予想比17%増益を見込む。投資口数が増加するも、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は7,150円と7.8%増となる見通し。 併せて第14期(2022年3月期)業績予想を公表。新規物件が通期寄与するが、物件売却益の減少により、前期予想比2.1%減益を想定し、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は7,000円となる見通し。 コロナ禍によって商業施設と物流施設の垣根が一段と低下し、KRRの主要な投資対象である生活密着型商業施設と消費地配送型物流施設の重要性が増すと認識。 またスポンサーであるケネディクスが、三井住友ファイナンス&リースの子会社となり、3月17日に上場廃止となった。KRRを含む傘下のREITにとっては、物件パイプラインの強化、信用力及び資金調達力の向上に繋がり、更なる成長に寄与するものとしている。
<取得> | |||||
物件名称 | 所在地 | 取得金額 | 鑑定NOI利回り | 還元利回り | 売主 |
アピタテラス横浜綱島(追加) | 神奈川県横浜市港北区 | 5,667百万円 | 4.71% | 4.30% | 合同会社RF3 |
キテラタウン調布 | 東京都調布市 | 10,500百万円 | 5.24% | 4.80% | 合同会社KRF3 |
ウニクス浦和美園(底地) | 埼玉県さいたま市岩槻区 | 732百万円 | 4.57% | 4.10% | (株)ピーアンドディ コンサルティング |
メラード大開 | 兵庫県神戸市兵庫区 | 5,440百万円 | 5.35% | 4.90% | 非開示 |
合 計 | 22,339百万円 | ||||
<売却> | |||||
物件名称 | 所在地 | 売却額 | 簿価 | 差額 (売却額-簿価) |
売却先 |
ウニクス伊奈(一部) | 埼玉県北足立郡伊奈町 | 1,048百万円 | 880百万円 | 168百万円 | (株)ピーアンドディ コンサルティング |
第12期予想 | (修正前) | 増減率 | |||
営業収益 | 8,708百万円 | 8,606百万円 | 1.2% | ||
当期利益 | 3,748百万円 | 3,632百万円 | 3.2% | ||
1口当たり分配金 (利益超過分配金を含まない) |
6,990円 | 6,775円 | 3.2% | ||
1口当たり利益超過分配金 | 10円 | 10円 | 0.0% | ||
1口当たり分配金 (利益超過分配金を含む) |
7,000円 | 6,785円 | 3.2% | ||
第13期予想 | (修正前) | 増減率 | |||
営業収益 | 9,495百万円 | 8,453百万円 | 12.3% | ||
当期利益 | 4,157百万円 | 3,552百万円 | 17.0% | ||
1口当たり分配金 (利益超過分配金を含まない) |
7,141円 | 6,625円 | 7.8% | ||
1口当たり利益超過分配金 | 9円 | 10円 | ▲10.0% | ||
1口当たり分配金 (利益超過分配金を含む) |
7,150円 | 6,635円 | 7.8% | ||
第14期予想 | (第13期予想) | 増減率 | |||
営業収益 | 9,129百万円 | 9,495百万円 | ▲3.9% | ||
当期利益 | 4,070百万円 | 4,157百万円 | ▲2.1% | ||
1口当たり分配金 (利益超過分配金を含まない) |
6,991円 | 7,141円 | ▲2.1% | ||
1口当たり利益超過分配金 | 9円 | 9円 | 0.0% | ||
1口当たり分配金 (利益超過分配金を含む) |
7,000円 | 7,150円 | ▲2.1% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
---|---|---|
2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
* 当サイトはJ-REIT(不動産投資信託)の情報提供を目的としており、投資勧誘を目的としておりません。 * 当サイトの情報には万全を期しておりますがその内容を保証するものではなくまた予告なしに内容が変わる(変更・削除)することがあります。 * 当サイトの情報については、利用者の責任の下に行うこととし、当社はこれに係わる一切の責任を負うものではありません。 * 当サイトに記載されている情報の著作権は当社に帰属します。当該情報の無断での使用(転用・複製等)を禁じます。