(2021/12/15)
トーセイ・リート投資法人が、第14期(2021年10期)決算を発表した。 第14期における物件取得はなし。ポートフォリオの44%を占めるオフィスの期末稼働率が93.9%と前期より-3.2ポイントと大きく低下した。これによる賃貸収益の減少、前期の物件売却益の反動減により、前期比7.4%減益。当初想定していた内部留保の取崩しを行わず、1口当たり分配金は3,643円と前期比2.9%減となった。 期末のポートフォリオは52物件、資産規模(取得額合計)は723億円、有利子負債比率は48.1%。 併せてスポンサーであるトーセイを割当先とする第三者割当増資を行うことを発表した。昨年6月に実施して以来2回目となる。投資口価格変動リスクの影響を受けず資金調達できる点や、公募増資と比べて発行口数を少なくし希薄化リスクを抑制できる点を考慮した。 発行口数は21,000口。1口当たり発行価額は直近6ヶ月間の終値平均値である137,084円。発行後の投資口数は6.2%増の361,505口となる。またスポンサーのトーセイが投資口数14.4%を保有する筆頭投資主となる。調達額28億円は新規物件の取得資金に充当する。 併せて「本厚木トーセイビルⅡ」等、オフィスビル2物件、住宅5物件を取得することを発表した。7物件の取得額は計58.82億円。これにより取得後のポートフォリオ全体の規模は8%増の782億円となり、住宅の投資比率が49.4%に上昇する。 第15期(2022年4月期)は、新規7物件の収益が寄与し、前期比0.9%増益を見込む。内部留保より31百万円を取り崩すも、投資口数の増加により1口当たり分配金は3,550円と2.6%減となる見通し。 第16期(2022年10月期)は、新規7物件の通期稼働により、前期予想比3.2%増益を見込み、1口当たり分配金は3,570円となる見通し。
第14期実績 | 第15期予想 | 前期比 | 第16期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 3,157百万円 | 3,274百万円 | 3.7% | 3,330百万円 | 1.7% |
当期利益 | 1,240百万円 | 1,251百万円 | 0.9% | 1,291百万円 | 3.2% |
分配金総額 | 1,240百万円 | 1,282百万円 | 3.4% | 1,291百万円 | 0.7% |
1口当たり分配金 | 3,643円 | 3,550円 | ▲2.6% | 3,570円 | 0.6% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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