(2021/12/15)
星野リゾート・リート投資法人が、第17期(2021年10月期)決算を発表した。 第17期は、スポンサーである星野リゾートを割当先とする第三者割当増資を行い「界 長門」「グランドハイアット福岡」を取得する一方、「ANAクラウンプラザホテル福岡」を売却した。第17期の変動賃料算出期間は、売上連動物件が2020年4月~2021年3月、利益連動物件が2019年12月~2020年11月とコロナ禍の影響を受けた。物件売却益38百万円計上し営業利益ベースでは前期比1.6%増益となったが、補助金収入がなくなったことや投資口発行費用により、前期比3.8%減益。内部留保より16百万円を取り崩すも、1口当たり分配金は6,344円と前期を僅かに下回った。 期末のポートフォリオは63物件、資産規模(取得額合計)は1,656億円、有利子負債比率は38.1%。 第18期(2022年4月期)は、公募増資を行い「界 別府」等2物件と、メザニンローン債権を取得する。変動賃料算出期間は、売上連動物件が2020年10月~2021年9月、利益連動物件は2020年6月~2021年5月となり、引き続きコロナ禍の影響が残る。新規物件や星野リゾート運営物件の変動賃料増により、前期比24.4%増益を見込む。投資口数が増加するも、1口当たり分配金は7,153円と前期比12.8%増となる見通し。有利子負債比率は35.4%を想定。 第19期(2022年10月期)は、第18期に取得する物件の通期稼働により、前期予想比5.4%増益を見込み、1口当たり分配金は7,542円となる見通し。有利子負債比率は35.2%を想定。 アフターコロナにおけるマイクロツーリズムや都市観光を推進する星野リゾートのパイプラインを活用し、中期目標として資産規模3,000億円を目指し、星野リゾート運営物件比率を現在の37.9%から50%超に上げる見込み。
第17期実績 | 第18期予想 | 前期比 | 第19期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 4,840百万円 | 5,431百万円 | 12.2% | 5,521百万円 | 1.7% |
当期利益 | 1,410百万円 | 1,754百万円 | 24.4% | 1,849百万円 | 5.4% |
1口当たり分配金 | 6,344円 | 7,153円 | 12.8% | 7,542円 | 5.4% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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