(2021/09/14)
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人が、第19期(2021年7月期)決算を発表した。 第19期は、投資口の追加発行を行い「メディカルホームグランダ苦楽園」等5物件を取得する一方、「KDXレジデンス千駄ヶ谷」を売却した。稼働率を優先した施策により、住宅の期中平均稼働率は95.9%と前期比1.8ポイント上昇。賃貸収益の増加、物件売却益437百万円が寄与し、前期比14.2%増益。一時差異等調整積立金より20百万円を取り崩す一方、66百万円を内部留保とし、投資口数が4.7%増加するも、1口当たり分配金は4,117円と前期比1.3%増となった。 期末のポートフォリオは161物件、資産規模(取得額合計)は2,657億円、有利子負債比率は50.1%。 第20期(2022年1月期)は、「KDXレジデンス上石神井Ⅱ」を取得。住宅の平均稼働率は96.2%を想定。前期に取得した物件が通期寄与するが、前期の物件売却益がなくなるため、前期比4.7%減益を見込む。一時差異等調整積立金及び内部留保より計132百万円を取崩し、1口当たり分配金は4,101円と前期比0.4%減となる見通し。 第21期(2022年7月期)は、住宅の平均稼働率が96.5%を想定。稼働率上昇や礼金に伴う増収、支払利息等の減少により、前期予想比1.2%増益を見込む。一時差異等調整積立金及び内部留保より計83百万円を取崩し、1口当たり分配金は4,101円と前期予想と同水準を維持する。 また投資方針の変更を行う。コロナ禍の影響や収益変動リスクが高いことを理由に、ホテルを主要な投資対象から除外する予定。今後は住宅とヘルスケア施設を主要な投資対象とし、ホテルは底地や保育施設と併せてポートフォリオの10%以下にする方針。 住宅は、都心から郊外へ人口が流出している背景から、都心近郊エリアで取得を強化する。 また新たに中期目標を発表した。2025年までに資産規模を現在の2,700億円から3,700億円へ拡大、1口当たり巡航分配金は4,300円を目指す。 一方、1口当たり分配金の下限を4,101円に設定し、分配金の安定を示す。
第19期実績 | 第20期予想 | 前期比 | 第21期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 9,195百万円 | 8,941百万円 | ▲2.8% | 9,015百万円 | 0.8% |
当期利益 | 4,146百万円 | 3,952百万円 | ▲4.7% | 4,001百万円 | 1.2% |
分配金総額 | 4,100百万円 | 4,084百万円 | ▲0.4% | 4,084百万円 | 0.0% |
1口当たり分配金 | 4,117円 | 4,101円 | ▲0.4% | 4,101円 | 0.0% |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
---|---|---|
2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
* 当サイトはJ-REIT(不動産投資信託)の情報提供を目的としており、投資勧誘を目的としておりません。 * 当サイトの情報には万全を期しておりますがその内容を保証するものではなくまた予告なしに内容が変わる(変更・削除)することがあります。 * 当サイトの情報については、利用者の責任の下に行うこととし、当社はこれに係わる一切の責任を負うものではありません。 * 当サイトに記載されている情報の著作権は当社に帰属します。当該情報の無断での使用(転用・複製等)を禁じます。