(2022/03/17)
森ヒルズリート投資法人が、第31期(2022年1月期)決算を発表した。 第31期は、「虎ノ門ヒルズ森タワー」持分を追加取得した。オフィスの平均稼働率は98.0%と前期より0.9ポイント低下。新規物件の収益が寄与するも、六本木ヒルズ森タワーのマスターリース賃料の減額、稼働率低下による減収により、前期比1.2%減益。内部留保より95百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,927円と前期比0.5%増となった。 期末のポートフォリオは11物件、資産規模(取得額合計)は4,107億円、有利子負債比率は46.8%。 併せて「ラフォーレ原宿」の底地の一部(準共有持分14%)をスポンサーである森ビルに売却することを発表した。売却額は57.96億円。2期に分割して売却する。本物件は2030年9月を契約期限とする事業用定期借地権が設定されており、契約満了後は更地返還される。将来的に売却の必要性があることや含み益の確保を目的に、引き続き分割して売却する予定。 第32期(2022年7月期)は、オフィスの平均稼働率は98.1%と前期より0.1ポイント上昇する予定。資産運用報酬が増加するが、ラフォーレ原宿(底地)の売却益1,347百万円が寄与し、前期比16.9%増益を見込む。売却益のうち638百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は3,030円となる見通し。 第33期(2023年1月期)も、オフィスの平均稼働率98.1%を想定する。売却益1,345百万円を計上するが、売却した部分の賃貸収入の減少や固都税の増加により、前期予想比1.2%減益を見込む。540百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は3,040円となる見通し。
第31期実績 | 第32期予想 | 前期比 | 第33期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 9,820百万円 | 11,178百万円 | 13.8% | 11,136百万円 | ▲0.4% |
当期利益 | 5,513百万円 | 6,447百万円 | 16.9% | 6,366百万円 | ▲1.3% |
分配金総額 | 5,609百万円 | 5,806百万円 | 3.5% | 5,825百万円 | 0.3% |
1口当たり分配金 | 2,927円 | 3,030円 | 3.5% | 3,040円 | 0.3% |
<売却> | |||||
物件名称 | ラフォーレ原宿(底地一部、準共有持分14%) | ||||
所在地 | 東京都渋谷区神宮前 | ||||
売却額 | 5,796百万円 | ||||
簿価(売却時想定) | 3,090百万円 | ||||
差額(売却額-簿価) | 2,706百万円 | ||||
売却日 | 2022年7月1日、2022年12月1日 | ||||
売却先 | 森ビル(株) |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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