2018年10月09日

三井不動産、台湾で3つ目の「三井アウトレットパーク」開発へ

10月1日週のニュース概観

(写真/iStock)

概況

10月2日、三井不動産株式会社(以下、三井不動産)が台湾では3つ目となる「三井アウトレットパーク」の開発を決定した。
開発地は台湾新幹線「台南駅」等に近い敷地約5.9万㎡。そこで第1期と第2期に分けて「(仮称)三井アウトレットパーク台南」の開発を行う。
当該商業施設の規模は、第1期開発分が延床面積約6万㎡、店舗面積約3.3万㎡、店舗数約160件というもので2020年の着工と2022年の開業を予定している。
続く第2期開発分の規模は、延床面積約2万㎡、店舗面積1.2万㎡、店舗数約60件というもので2023年の着工と2025年の開業を予定。
三井不動産は既に新北市と台中市で「三井アウトレットパーク」を開業又は開発中であり、今回の台南市での開発決定によって台湾島の北部、中部、南部を万遍なく抑える形となる。
また三井不動産が現在開業又は開発中の海外商業施設9件の内訳は台湾4件、中国3件、マレーシア2件となり、同社の台湾重視が鮮明となっている。

物件動向

10月1日週の物件動向だが、以下の3件が発表された。

a.東京都中央区:「銀座8丁目開発」計画
10月1日、ヒューリック株式会社(以下、ヒューリック)が銀座8丁目で開発用地を取得した。
取得した用地は敷地面積約252㎡で、東京メトロ「銀座駅」からは徒歩6分という立地。今後は商業ビルを開発する予定であるという。
ヒューリックは銀座一帯を重点投資エリアとして位置付けており、今回取得した用地を含めて19件の不動産を運用又は開発中である。
b.京都府京都市:「(仮称)ザ ロイヤルパークホテル 京都梅小路」計画
10月4日、三菱地所株式会社とその傘下のホテル事業会社株式会社ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ(以下、それぞれ三菱地所、ロイヤルパークホテルズ)が京都市下京区でのホテル開発を発表した。
発表によると、開発地となるのはJR嵯峨野線「梅小路京都西駅」(2019年開業予定)から徒歩1分の敷地約3,500㎡。当該敷地は日本通運株式会社の所有地だが、三菱地所が賃借してホテルを開発し、2020年の竣工後はロイヤルパークホテルズが運営を行う。
現時点でロイヤルパークホテルズが運営役となっているホテルは18件(開発中のもの含む)。その内、今回発表された案件を含めて5件が京都市内に集中しており、改めて京都の観光需要の強さを感じさせる。
c.愛知県小牧市:「小牧長治プロジェクト」
10月5日、大和ハウスグループの大和物流株式会社が愛知県小牧市で物流施設の開発を進めていると発表した。
当該物流施設の開発計画は、東名高速「小牧IC」から約4.5kmの敷地約2.5万㎡に延床面積約2.2万㎡、地上4階建てのA棟と延床面積約1.4万㎡、地上4階建てのB棟からなる大型物流施設を建設するというもので、工事は既に着工している(A棟は2018年7月1日日に着工して2019年5月末に竣工予定、B棟は2018年10月1日に着工して2019年9月末に竣工予定)。
B棟は冷凍・冷蔵設備も備える予定で、大和物流は企業活動が活発な愛知県一帯の需要を幅広く取り込んでいきたい考え。
決算発表動画
物件取得価格ランキング
1 新宿三井ビルディング 1,700億円
2 飯田橋グラン・ブルーム 1,389億円
3 六本木ヒルズ森タワー 1,154億円
4 汐留ビルディング 1,069億円
5 東京汐留ビルディング 825億円
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