2016年05月27日

【前編】JAREFE・ARES不動産投資インデックスセミナー

日本不動産金融工学学会(JAREFE)、一般社団法人不動産証券化協会(ARES) 主催

(写真/PIXTA)

昨今、新興国経済の成長鈍化や先進国での大規模な金融緩和により、株式や債券といった伝統的な金融商品への投資で収益を上げることはますます難しくなっています。こうした市場環境への対抗策として、年金基金をはじめとした機関投資家は新たな収益源を求めて非伝統的資産への投資(オルタナティブ投資)を積極化しつつあります。
その非伝統的金融資産の一角を占める不動産ですが、日本ではバブル崩壊の悪イメージに加え、投資損益を判断するための指標の不在、市場情報の不透明さ等もあって安定的な利回りの確保を重視する投資家の呼び込みに苦戦してきました。
そうした日本不動産市場の現状を改善し、内外からの投資を活発化させようと官民挙げて様々な試みが行われています。その一つに投資指標、他金融商品との比較材料として欠かせないインデックスの整備・充実があります。
そのインデックスの整備がどこまで進み、またどのような利用方法があるのか探るため、3月29日に行われた一般社団法人不動産証券化協会(以下、ARES)と日本不動産金融工学学会(JAREFE)主催のセミナー「JAREFE・ARES不動産投資インデックスセミナー2016」を取材してきました。

セミナーは以下のプログラムで行われました。
(講演者名については敬称略)
1.ARESの不動産投資インデックスAJPI・AJFIの概要と展望
~本格稼働(私募REITインデックスAJFI-OURs公表開始等)の概要と今後の展開等について~

  講演者:澤田考士
  (ARES 調査部 上席研究員)
2.不動産投資インデックスの意義と活用方法
  講演者:小夫孝一郎
  (ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社 不動産投資運用部 アジア太平洋 リサーチ&ストラテジーヘッド ディレクター)
3.不動産インデックスの利活用について
  講演者:川口有一郎
  (早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授)
4.年金ゲートキーパーから見た不動産投資インデックスへの期待
  講演者:小川剛宏
  (みずほ信託銀行株式会社 投資プロダクツ開発部 戦略開発チーム参事役)
5.国内外の年金基金による不動産投資の実態と不動産投資インデックス
  講演者:西迫伸一
  (野村證券株式会社 フィデューシャリー・サービス研究センター フィデューシャリー・マネジメント部 シニアコンサルタント)

では、各講演の概要をご紹介したいと思います。

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