2016年08月24日

SIA不動産投資法人、上場後初の外部成長へ

8月15日週のニュース概観

(写真/PIXTA)

概況

8月19日、SIA不動産投資法人が物件の取得とそれに伴い増資を実施すると発表した。
取得対象として発表された物件は3件(東京都渋谷区1件、台東区1件、愛知県名古屋市1件)で取得予定年月日は2016年9月7日、取得予定価格合計は約150億円。増資は公募増資とみずほ証券を割当先とする第三者割当を実施する予定となっており、公募増資は募集投資口数18,900口で払込期日は2016年9月6日~8日のいずれか、第三者割当増資は募集投資口数945口で払込期日は2016年10月5日。この増資による調達額は最大約80.9億円を見込んでいる。
今回の物件取得は、SIA不動産投資法人にとって2013年10月の上場以来初の外部成長という意義がある。長らくとどまり続けてきた資産規模(取得価格ベース)約750億円の壁を乗り越えたSIA投資法人が、今後、かねてより目標として掲げてきた早期の資産規模1,000億円到達、さらには2020年までの資産規模2,000億円達成を実現していけるか、2015年12月29日より新スポンサーとなったみずほ信託銀行の支援動向も含めて注目したい。

物件動向

8月15日週に発表された物件動向は以下のものがあった。

a. 長崎県長崎市等:「長崎ホテル清風」等取得
8月16日、大江戸温泉物語株式会社が長崎県長崎市の「長崎ホテル清風」、大分県別府市の「別府ホテル清風」をそれぞれ取得したと発表した。
今回の取得対象となった各ホテルだが、「長崎ホテル清風」は客室数100。全室から長崎市の夜景を楽しめる点が特徴で2017年以降にリニューアルオープンを行う予定。
一方の「別府ホテル清風」は、別府湾に面した立地で客室数161を擁している。こちらは2016年8月16日にいったん休業した上で2017年以降に全面リニューアルオープンする予定だという。
将来的に大江戸温泉リート投資法人(2016年8月31日上場予定)のパイプラインに追加されるか、興味深い。
b. 神奈川県相模原市:「ロジポート相模原Ⅱ」計画
8月19日、ラサール不動産投資顧問が神奈川県相模原市でBTS型物流施設の建設を計画していることが判明した。建設を計画している敷地は約2.3万㎡で圏央道「相模原愛川IC」から約4kmという立地。具体的な施設設計は、テナントが決定次第、その意向を受けて策定される。
決算発表動画
物件取得価格ランキング
1 新宿三井ビルディング 1,700億円
2 飯田橋グラン・ブルーム 1,389億円
3 六本木ヒルズ森タワー 1,154億円
4 汐留ビルディング 1,069億円
5 東京汐留ビルディング 825億円
株価値上り率ランキング
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