2015年02月02日

外国債券とJ-REIT

~投資の時間軸がポイント~ (1/3)

 外国債券(外債)とJ-REITは「利回り商品」と言われます。両者ともコンスタントに収益が得られるからです。あるいは、外債とJ-REITは、一貫したリターンを得るための優れた投資対象と言えるでしょう。資産を守りながら、預貯金を上回る利益(リターン)を得たいと考えるとき、外債とJ-REITはしっかりと検討してみたい対象です。

外債とJ-REITは良く似た性格をもっている?

 外債とJ-REITには、共通点があります。まず、両者とも日本の預貯金を上回る利回りが期待されます。なお、外債は利子、J-REITは分配金を受け取れますが、多くは年2回払いです。
 また、ともに値上がり益を得られる可能性があります。外債の場合、投資した国の金利が下がれば、外債の価格は上昇します。また、外国の国債でしたら、信用格付けが引き上げられるなど、その国の信用力が上がれば価格が上昇します。あるいは、外国企業の社債なら、その企業の収益が上がれば信用力が上がり、債券は値上がりします。
 一方、J-REITにおいても、金利が下がれば、投資法人が資金を借入れるコストが低下します。これは分配金を高める要因として、J-REITの価格が上がります。また、国内の景気回復や不動産市況の改善で、投資物件の収益が改善し、あるいは地価が上がれば、J-REITも値上がりします。
 このように、利子や分配金というインカムゲインで地道に収益を積み上げながら、プラス・アルファの利益として値上がり益というキャピタルゲインを得る可能性があるという点で、外債とJ-REITは良く似た性格をもっています。

確認は忘れずに!「投資のリスク」

もちろん、いずれの投資おいてもリスクを確認する必要はあります。外債では、国債ならばその国の経済成長率や政府債務の状況など、マクロ経済のデータの吟味が必要です。また、社債ならば、企業の財政状況の確認が必要です。
一方、J-REITでは、投資物件の内容や、投資法人の運用姿勢についてしっかりと調べておく必要があります。また、日本経済や金利、不動産市場というマクロ経済についても、常に関心を持つ必要があるでしょう。なお、この観点では、世界的な金融緩和による金余りを背景に、J-REIT市場に資金が流れ込み、足下でJ-REIT価格が速いピッチで上昇していることには、注意しておくべきでしょうね。
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